2025.03.13
震災の記憶を未来へ繋ぐ
2025年3月11日から12日にかけて、弊社では「東日本大震災研修」を実施しました。
本研修は、震災の記憶を風化させず、教訓を学び、防災意識を高めることを目的としています。
藤田社長をはじめとする経営陣と社員が現地を訪問し、被災地の方々との交流や震災遺構の視察を通じて、多くの学びを得る機会となりました。
3月11日(火)
JR野蒜跡 / KIBOTCHA訪問
いしのまき元気いちばにて黙祷
石巻市震災遺構 大川小学校訪問
大川竹あかり 追悼行事参加
南三陸ホテル観洋にて被災者親族、大川竹あかり関係者と夕食
3月12日(水)
南三陸旧防災対策庁舎訪問
石巻市震災遺構 門脇小学校訪問
鹿島御児神社参拝
震災遺構を訪れ、感じたこと
初日に訪れたJR野蒜駅跡では、「津波浸水深 3.7m」と記された看板が目に飛び込み、改めて津波の脅威を実感しました。
併設された防災教育施設「KIBOTCHA」では、震災の教訓を次世代に伝える取り組みを見学し、被災地における防災教育の重要性を再認識しました。
また、大川小学校では、避難判断の重要性を改めて学びました。実際に高台まで登り、1分ほどで到達できたことに驚かされるとともに、適切な判断がいかに生死を分けるのかを痛感しました。
さらに、門脇小学校では、適切な避難判断によって多くの児童が救われた事例を知り、大川小学校との対比から、普段からの防災意識の向上が不可欠であると感じました。
「大川竹あかり」の追悼行事では、竹灯籠の灯りが静かに揺れ、震災で亡くなった方々への哀悼の意を捧げました。
私たちも「命の尊さ、生の大切さを学ばせていただきました」とメッセージを記し、献花を行いました。
また、南三陸ホテル観洋では、被災者親族や「大川竹あかり」関係者と夕食を共にし、被災地復興に向けた想いを伺いました。
竹あかりのプロジェクトを進める池田親生様とも交流し、震災から立ち上がるエネルギーと前向きな姿勢に感銘を受けました。
最終日には、南三陸旧防災対策庁舎を訪問しました。
防災庁舎の鉄骨だけが残る光景から、津波の恐ろしさと命の尊さを改めて考えさせられました。
最後に訪れた鹿島御児神社では、門脇小学校の児童たちが避難し命を守った場所を見渡し、当時の避難の様子を想像しながら、震災の記憶を胸に刻みました。
研修を終えて
今回の研修を通じて、震災の記憶が風化しつつあることに気付かされました。
しかし、現地での学びを通して、震災の教訓を次世代へ継承していくことの重要性を再確認しました。
また、被災地の方々の「生きる力」に圧倒され、その前向きな姿勢に深く感銘を受けました。
「3.11」は、私たちにとって1年に1度の振り返りの日かもしれませんが、被災者にとっては人生の一部として続いている時間です。
その想いに寄り添い、今後も私たちができる支援を考え続けていきたいと思います。
弊社としても、全国の企業を支援する中で、被災地の企業や地域経済を支える助成金活用の推進に取り組んでいきます。
また、来年はさらに多くのスタッフがこの研修に参加し、実際に現地で感じたことを共有できるようにしたいと考えています。
被災地支援の継続について
私たちは、企業として被災地支援の取り組みを継続し、
・助成金を活用した企業支援
・防災意識向上のための研修実施
・被災地の現状を発信し、風化を防ぐ活動
を引き続き行ってまいります。