大嶋 啓介氏 オンラインセミナー
圧倒的な結果をつくる究極の方法
居酒屋「てっぺん」創業者 大嶋啓介氏オンラインセミナー
「共に学び、共に成長し、共に勝つ」を理念に掲げ、2006年より毎年開催されている「居酒屋甲子園」
外食産業で働く人々が輝き、学びを共有できる舞台を提供する一大イベントです。
今回は、その初代理事長である大嶋啓介氏にご講演いただきました。
大嶋氏について
大嶋氏は、
・居酒屋 「てっぺん」を設立。てっぺん独自の「公開朝礼」がテレビや雑誌等で取り上げられ、話題となり、日本国内だけでなく韓国や台湾など、海外からも多くの方が「本気の朝礼」を見学に訪れている。
・スポーツのメンタルにも力を入れており高校野球界では、菊池雄星選手・大谷翔平選手の母校である花巻東高校も取り入れるなど2015〜2020年にかけ100校以上にチーム強化研修をおこない、福島県の聖光学院や、長崎の海星高校など、22校が甲子園に出場。また、高校サッカーでは國學院久我山が全国準優勝を果たす。
という実績を持つ、チーム作り・モチベーション作りのプロフェッショナルです。
現在、大嶋氏は「日本中に夢を広めたい」という熱い信念で、全国の企業や学校での講演を中心に、活躍されています。本セミナーでは、「ワクワク」というキーワードを切り口に、圧倒的な成果をあげるためのマインドづくりについてお話しいただきました。
講演レポート
創業の思い、松下村塾の影響
松下村塾は、江戸時代末期、長州藩に存在した私塾です。吉田松陰が同塾で指導した短い時期の塾生の中から、幕末~明治期の日本を主導した人材を多く輩出したことで知られています。その実績はなんと、50名ほどの塾生の中から、総理大臣2人、大臣7人、学校の創設者2人、革命家を数十人輩出するというもの。
自身の卒業アルバムを見返して、こんな大物揃いのクラスが存在するでしょうか。大嶋氏は、この松下村塾の実績に感銘を受け、2004年、「居酒屋から日本を元気にする」「平成の松下村塾をつくりたい」という思いで、居酒屋「てっぺん」を創業しました。
また、大嶋氏の創業時の目標にもう一つ、少し変わったものがございました。「日本中の同業者が見学に来るような店舗にしたい」というものです。これは、「居酒屋から日本を元気にする」という目標を達成するためには、「日本中の同業者が尊敬し模倣してくれるような店舗を作ることが近道だ」という考えの下設定された目標で、結果、年間1万人の参加者を集める朝礼を作り上げております。
最高の成果を出すチーム作りに必要なものとは
①最強のメンタルをつくる
これは、経営者、リーダーの心のあり方です。職場の空気は会社にとって最重要で、「会議の空気を見れば、会社のこれからが分かる」と言うほど。その「空気」を作り出すのが、経営者・リーダーの強靭なメンタルなのです。
リーダーのメンタルが変われば、職場の空気が変わる
職場の空気が変われば、業績が変わる
②最強習慣をつくる
心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
というのは、アメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズの有名な言葉ですが、これをもっとシンプルに伝えているのが大嶋氏。
いい習慣がいいメンタルをつくる
これは、少年院の研修をしていた際に痛感したことだそうです。
少年院内の子どもは皆、生まれながらに悪いことをしようとしている訳ではありません。しかし、劣悪な家庭環境の元で構成されてしまった心、その心によって作られる習慣、その習慣によって作られるよくないメンタルによって犯罪を犯してしまっている子供たちが多いのです。その子供たちが、少年院内にて、早起き、掃除、食べ物や他者への感謝等、いい習慣作りをしていく中で、たったの数か月で目の輝きを取り戻していったのでした。
居酒屋「てっぺん」では、毎日朝礼を行ないます。この朝礼がいい習慣となり、これが、いいメンタルを作っております。
③究極は、リーダーのあり方
①・②に通ずるところですが、チーム作り、組織作りにおいて重要なのは、リーダーのあり方です。
以降、よいリーダーであるためのメンタル作りに役立つ考え方をお届けいたします。
予祝メンタルトレーニング
「予祝」とは、読んで字の如く「予め祝う」ことで、転じて、「未来の姿を先に喜び、祝ってしまうことで現実を引き寄せること」を指します。これは日本古来の風習で、農耕儀礼の一つとしても行なわれてきました。
大嶋氏は、この「予祝」を応用して、「予祝メントレ」を開発しました。その効果は
・どんな時でも自分の力を発揮できるようになる
・まだ眠っている可能性を引き出せるようになる
というもの。
そしてこの予祝において重要なのが、「感謝」と「ワクワク」です。
ここで一つ、松坂大輔投手にまつわる高校時代のエピソードをご紹介いたします。
1998年の、第80回全国高等学校野球選手権大会の準決勝でのことです。
この準決勝は高知の明徳義塾との対戦。春夏連覇がかかる横浜高校は、8回表終了時点で6対0で明徳を追いかけるという厳しい状況下にありました。
というのも、実は前日の準々決勝のPL学園戦が、あの延長17回に及ぶ長丁場でした。PL戦で250球を完投した松坂がこの試合で登板しなかったこと、そして、野手の疲労もピークに達していたことなど、様々な要因で、横浜高校にはいつもと違う空気が流れていたと言います。
そこで、厳しい指導で知られる渡辺監督は選手たちに「この試合、勝っても負けてもどちらでもいい。おもいっきり最後の野球を楽しんでこい。」と檄を飛ばしました。
これをきっかけに横浜高校は反撃を開始。見事サヨナラ勝ちを収めたのです。
これは、「勝たなければならない」というプレッシャーから選手が解放され、選手たちの「ワクワク」のスイッチが入ったことによる大逆転劇でした。
ピンチを面白がると奇跡が起きる
ピンチを楽しむと奇跡が起きる
ピンチにワクワクすると奇跡が起きる
恐怖のエネルギーでは、力が発揮できない
夢を叶えるためのTips
1st.
夢を叶えるコツは、面白がること
夢が最も嫌うものは、深刻さ
今は、夢や目標に対して深刻になっている人がとても多いです。もっとワクワクして、夢を見ましょう。社長がワクワクすれば、社員がワクワクします。
2nd.
夢を実現する方程式
夢の実現 = 心のあり方 × やり方・行動
そして、究極の心のあり方は、ワクワク × 感謝
3rd.
ワクワクするには「セロトニン」の分泌が重要
セロトニンを分泌するための3つの習慣は
・朝日を浴びる
・朝、体操をする
・よく噛んで食べる
です。よく噛んで食べることにより、腸内環境が改善され、それによりセロトニンの分泌が促されます。
4th.
可能性を最大限に引き出すコツも、「ワクワク × 感謝」
物事を達成するためには、人の可能性を最大限に引き出すためには、ワクワクと感謝が欠かせません。勉強にワクワクした子どもは東大に行きます。ゲームにワクワクした子どもはゲームが強くなります。成功者は、成功しているからワクワクしているわけではなく、ワクワクして予祝しているから成功しているのです。
5th.
5つの最強のワクワク
①志にワクワクしていますか?
②夢や目標にワクワクしていますか?
③仕事が楽しくてワクワクしていますか?
④困難にワクワクしていますか?
⑤自分の可能性、仲間の可能性にワクワクしていますか?
6th.
究極の感謝力
①当たり前のことに、心から感謝ができる状態
②困難やピンチに、心から感謝ができる状態
以上、大嶋氏による、夢をかなえるためのTipsでした。
講演では…
実際の朝礼の映像や大嶋氏の体験談を交えながら、非常に熱いメッセージをいただきました。結果をあげるためには「ワクワク」と「感謝」が最も大事ですとおっしゃる大嶋氏自身から、並々ならぬ「ワクワク」と「感謝」のオーラを感じられる講演となっております。
是非、本編映像をご覧になって、大嶋氏のエネルギーを浴びてみてください!