佐田展隆氏 オンラインセミナー
「迷ったら茨の道を行け~企業再生の修羅場で学んだこと~」
オーダースーツSADA 代表取締役 佐田 展隆 氏 オンラインセミナー
衆議院会館において開催された、「オーダースーツSADA」佐田社長の講演。経営難の会社を引き継ぎ、文字通り茨の道を歩んだ佐田氏が、企業再生の修羅場で学んだ仕事の極意をお話しくださいました。本記事では、こちらのセミナーをギュッと凝縮してレポートいたします!
こんな方にお勧め
☑仕事をする上での信念がほしい
☑修羅場を潜り抜けてきた経営者の強さを知りたい
☑中小企業を成長させたい
低迷する紳士服業界の中で、3期連続増収増益を達成した、オーダースーツSADA。
社長の佐田氏は、現在では自社を【オーダースーツチェーン 店舗数日本一】に成長させている敏腕の経営者です。
しかし、その経営の道は、決して平たんなものではありませんでした。幾度となく倒産の危機が訪れ、その度に踏ん張り耐え抜き、更に、そんな状況でさえも楽な方に流れず、茨の道を歩き、傷だらけになりながら会社を立て直し、成長させてきました。
そんな佐田氏が大切にしている仕事の流儀をレポートしていきます。
講演レポート
① 出足の速さ
出足(取り掛かり)の遅い人で、優秀な人を見たことがありません。「○○が揃ったら始める」「〇月から始める」等、物事を始めないための言い訳をしている人は、一生それを始めません。優秀な人は、最高のパフォーマンスが発揮できる状況でなくても、とりあえず手を動かします。
「思い立ったが吉日」
佐田さんのご祖父様がよく言っていた言葉でした。ご祖父様は、この言葉の後に、こう付け加えていたそうです。
「今日できることを明日に伸ばす奴は、あの戦場ではみんな死んでいった」
② 手数
短期的に見ると、仕事の量と質はトレードオフに見えるかもしれません。しかし、長期的に見ると、そうではありません。
質を重視する職人で、後から量が付いてくる人は見たことがありませんが、量を重視する職人で、後から質が付いてくる人はいます。
高速でPDCAを回していれば、そうなりえるのです。仕事とはそういうものです。
③おもてなしの心
「相手のあるべき姿を考え、その実現のために全力を尽くす。お客さまに対しては勿論、同僚、友人、家族、ひいては自分に対してもおもてなしの心を持って接する。」
利他の心を大切にしてください。
自分がもうどうしようもなくなった時、最後に「拾う神」が現れてくれるかは、日頃のあなたの行いにかかっています。常に心からの利他主義でいれば、その大切にするものが人であれ会社であれサービスであれ、最後の最後に、誰かが、何かが手を差し伸べてくれます。
④自責の心
「他人、過去、環境等、自分がコントロールできない事情は前提条件と考えて、その前提条件の上で、全力を尽くす。他責の考えは行動を抑制し、成果から遠ざかる忌むべき思考法である。」
コントロールできない事象に関して考えても、文句を言っても、それは無駄な時間・労力です。
スポーツ選手がルールに文句を言ったところで何も始まらないように、ビジネスマンも、環境や外的要因に文句を言ってはいけません。
⑤チャレンジスピリット
「常に環境が変化する以上、現状にしがみついていては、時代に取り残される。今の自分を否定する勇気を持ち、失敗や一時的なパフォーマンスの低下を恐れず、常に新しいことに取り組む。」
生物は、環境に適応することで種を存続させてきました。これは、現代の個人にも、企業にも通ずる道理です。変化し続ける環境に常に適応し続けるべく、リスクを適切に把握しながらチャレンジをしてください。
⑥ポジティブ・シンキング
「悲観的な考え方は、人の思考・行動のパフォーマンスを低下させる。最悪の事態を直視する勇気は必要だが、その中でも強い意志の力で、楽観的な解釈ができるように自分を鍛える。」
⑦執着心
「出来そうかを考えるのではなく、すべきことには必ず成し遂げると決めてことにあたる。できないのではという不安や恐怖を抑え込む。また一度や二度の失敗では諦めない強靭な精神力を持つ。」
講演では…
これらの流儀が生まれた理由、そして、実際の事例においてどのように考え行動に移したか、講談師のように熱く明瞭な語り口でお話しいただきました。
オーダースーツSADAの修羅場や、それを乗り越えるに至ったドラマは、まさに現実の「陸王」、「半沢直樹」です。是非、本編動画にて、そのドラマから佐田氏のフィロソフィーを学んでみてください!