コロナ禍におけるメンタルヘルスの重要性 マイク岡本氏、唐川照史氏 オンラインセミナー – 助成金制度推進センター
コロナ禍におけるメンタルヘルスの重要性 マイク岡本氏、唐川照史氏 オンラインセミナー
2021.05.24
YSメンタルヘルス株式会社 
代表取締役マイク 岡本 氏
略 歴

YSメンタルヘルス株式会社 代表取締役 マイク岡本 氏

1960 年、カナダ国トロント生まれ、日系 3 世。
カナダ・バンクーバーで自動車関連の会社を経営していた 2001 年に、「佐藤康行 真我メソッド」(YS メソッド ) と出会い、YS メソッドの北米支部を設立。2004 年 1 月、YS メソッド講師を佐藤康行から継承し、会社を手放し家族で日本に移住。
2013 年 8 月、YS メソッドを精神療法の治療法として確立するため一般財団法人 YS「心の再生」医療研究所を設立し所長に就任。 2014 年 3 月、東京駅前日本橋に、心療内科、精神科の「YS こころのクリニック」を開院。
2015 年 8 月、YS メンタルヘルス株式会社設立 取締役に就任。2020 年 8 月、YS メンタルヘルス株式会社 代表取締役に就任。

 

 

元厚生労働省課長補佐・ダイレクトステージ株式会社 代表取締役 唐川照史 氏

厚生労働省に入省。広報専門官、年金局課長補佐等を歴任後、民間医療系シンクタンクの役員を経て、ダイレクトステージ株式会社を設立。
職場環境改善のスペシャリストとして医療・介護業界で働く方々の職場環境改善や経営支援に尽力している。

マイク岡本氏、唐川照史氏 オンラインセミナー


「コロナ禍におけるメンタルヘルスの重要性」
マイク岡本氏、唐川照史氏 オンラインセミナー

衆議院会館において開催された、「コロナ禍におけるメンタルヘルスの重要性」についての講演。

今回は・・・
 ダイレクトステージ株式会社 代表取締役 唐川 照史 氏
YSメンタルヘルス株式会社 代表取締役 マイク 岡本 氏

 の両名にご講演いただきました。本記事では、こちらのセミナーをギュッと凝縮してレポートいたします!

 

コロナとうつ病 ダイレクトステージ株式会社 代表取締役 唐川 照史 氏

「コロナうつ」の蔓延

日本の自殺者数は、リーマンショック以来10年連続で減少していましたが、2020年、11年ぶりに増加し、2万919人となりました。特に2020年7月以降、その数が急増しています。従来の不景気下での自殺者は男性が多かったのですが、昨年度の自殺者においては、女性が約半数を占めました。

 その背景とも言えるのが、コロナ禍においての、うつ病発症者の急増です。昨年のジャパンイノベーションの調査では、このコロナ禍において、全国民の5割以上がうつ病である可能性が示されています。コロナ外来受診者のうち、実に47%の方々は、精神疾患を疑われる方々でした。加えて、新規外来の精神疾患患者のうち、85%の方々が、コロナの影響での受診でした。うつ病は今や、ガンと並んだ国民病になりつつあるのです。

〇〇な人ほど、うつ病発症リスクは高い

うつ病になりやすい人の傾向は色々ありますが、特に以下の2点に当てはまる方は要注意です。

☑若い人
若い労働者ほど、うつ病発症リスクは高い傾向にあります。発症者数のトップは20代です。

☑真面目な人
テレワークという業態の性質上、さぼる人はよくさぼり、反対に、まじめで頑張る人は、責任感が強く、際限なく仕事をしてしまいます。それにより様々な葛藤が生まれ、真面目な人のうつ病発症のリスクが高まっています。

時代に合ったメンタルケアを

現代はもはや、高度経済成長を支えた、「努力・根性・忍耐」の時代ではありません。社員の適性を見極め、ストレス要因から社員を遠ざけ、いかに気持ちよく仕事をさせるかが重要です。

 また、現代においては、社員の生きがい・やりがいの創出もとても重要です。給与、報酬よりも、人の役に立つ喜びを与えたり、自己の存在価値を高めさせたりすることで、会社へのロイヤリティが向上し、精神的な健康を保つこともできます。そのために経営者は「何のために働くのか」という哲学を説き、肚(はら)で理解させる必要があります。

 

メンタル府庁の根本的な原因 YSメンタルヘルス株式会社 代表取締役 マイク 岡本 氏

職場でのメンタル不調の原因

働いている限り、どんなにメンタルの強い方でも、職場に対する不満やストレスを1つや2つは感じるものです。それでは、職場において、メンタル不調をもたらす最も大きい原因は何でしょうか。

 仕事の量の問題、仕事の内容の問題、会社の将来性への不満等、様々な要因がある中で、最も多くの方から声が寄せられるのは、職場の人間関係の問題です。「平成24年 労働者健康状況調査」では、回答者のうち実に41.3%の方々が、職場の人間関係により不安や悩み・ストレスを抱えておりました。

 私のある友人は、会社も大好きで、任されている仕事も大好きで、給与や勤務体系にも満足していて、取引先の方々との関係も良好だったのですが、たった1人の上司との関係が悪かっただけで、真剣に退職を考えておりました。人間関係というのは、我々にとってそのくらい大きな比重を占めているものなのです。

人間関係の葛藤は〇〇が原因

「職場でのメンタル不調の原因で一番多いのは人間関係である」

ということは、人間関係の問題さえ解決できれば、社員のストレスも減り、企業の生産性は大きく向上するのではないでしょうか。

それでは、そもそも、人間関係でストレスを感じる原因は何なのでしょう。

それは、心の中にある「人間関係の葛藤」です。
それは即ち、「自分自身との関係」ということです。

30年に及ぶ研究の末、メンタル不調の根本の原因は、「自尊心や自己肯定感の低さ・欠如」だと言われております。自分自身を低く評価してしまっている、つまり、自分自身との関係が上手く行っていない時、それは心の中の葛藤となり、ストレスとして表出します。

「自己肯定感の低い時は、相手が何の気なしにした発言が原因で、大きなショックを受けてしまう」

この例は直感的にご理解いただけると思いますが、実際には、もっともっと些細なレベルで、自己肯定感とストレスは結びつき、我々の生活に影響を与えております。

自己肯定感に最も大きな影響を与えているのは・・・

ズバリ、両親への評価です。

例えば、
Aさん・・・厳格な父親に育てられ、父のおかげで立派に成長できたと認識しており、父親のことが好き。
Bさん・・・理不尽に怒る父親に育てられ、幼少期のトラウマから、男性の厳しい口調に恐怖を感じる。

という2人に、上司が、強めの口調で叱咤激励をしたとします。

その激励を、Aさんは肯定的に捉え「よし、頑張ろう」とポジティブな結果を生むのに対し、Bさんは「怒られてる、怖い」と捉え委縮し、ネガティブな結果に繋がってしまいます。

トラウマに起因していなくても、そもそも、父親を否定することは自身の半分を否定することに繋がってしまい、自己肯定感を下げてしまいます。結果、無意識のうちに、ストレスを感じやすい精神状態になってしまいます。

講演では…


メンタルが不調を起こすメカニズムや、その解決法まで、更に深く解説いただきました。現代において、企業経営とメンタルヘルスは切っても切れない関係にあります。是非、本公演にてその理解を深め、健康な会社作りに役立ててください!

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